お好み焼きを食べないと言ったお父さん
私のお父さんは、ちょっと変わり者だと思っている。一緒に買い物に行って、食べるか確認したときは、自分が興味ない食べ物に関しては、食べないと答えることが多い。その日も、いつものように買い物していたとき、出来たてのお好み焼きが並んでいたのを見て、私は急に食べたくなってしまった。ちょっとしたおかずにもなるだろうし、買うことにした。でも、1つだけ買っても、お父さんが食べてしまっては意味がない。ちゃんと確認して、間に合うくらい買おうと思った。案の定、お父さんの答えは食べないだった。
いつもなら、そこで確認は終了だが、今日はどうしても食べたいため、絶対食べないのかと、念を押して聞いてみた。それでも食べないと言うので、ちょっとキツイ言い方かもしれないが、食べないなら絶対食べないでねと、私は更に念を押した。お父さんはいつも、食べないと言ったのに、結局食べる人なのだ。どんなに聞いても食べないと言っておきながら、食べるのだ。でも、今日は食べないでと念を押してあるから大丈夫だろうと思っていた。食卓にお好み焼きが並ぶと、お父さんの口からおいしそうだねと一言。何だか不安な気持ちが過ぎる。
食べてダメと言われたから食べられないなと付け加えた。あんなに確認したのに、今日も結局食べるのかと、多少イライラした気持ちも芽生えてきた。食べると言っても、ちょっとの量ではないから困るのだ。酒のつまみに、半分以上は食べてしまう。せっかく食べたいと思って買ったお好み焼きは、今日もおとうさんに食べられてしまった。お父さんの食べないは信用できない。
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